法人携帯とは?個人契約との違いやメリット・デメリットまで徹底解説
2025.11.28
法人携帯を導入することで、コスト削減のほか、経理業務の効率化や企業のセキュリティ強化など、多くのメリットをもたらします。
しかし、導入にはメリットのほかにいくつかのデメリットも存在します。
この記事では、個人契約との違い、コスト削減や経理効率化、セキュリティ強化といった導入メリットを解説します。
これから法人携帯の導入を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
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目次
法人携帯とは?
法人携帯とは、企業や組織が法人名義で契約し、主に業務利用を目的として従業員に貸与する携帯電話のことです。
近年では、従業員が個人の携帯電話を業務に利用するBYODも普及していますが、情報漏洩のリスクや公私混同による管理の煩雑さといった課題も顕在化しています。
法人携帯を導入することで、企業の通信環境を最適化し、業務効率向上やセキュリティ強化を図ることができる点から、多くの企業で導入が行われています。
法人携帯と個人携帯との違い
法人携帯と個人携帯は、単に「誰が契約しているか」だけでなく、その利用目的や管理方法、料金体系において大きな違いがあります。
法人携帯と個人携帯の違いを以下の表にまとめてみました。
| 個人携帯 | 法人携帯 | |
|---|---|---|
| 契約者 | 従業員個人 | 企業が法人名義で契約 |
| 支払 | 個人で支払いを行う業務利用分だけ企業へ請求も可能 | キャリアから一括で請求が着た金額を支払い |
| 料金プラン | 個人料金プラン | 法人向けの低額プラン法人向けの特典 |
| 管理方法 | 企業は管理できない | 端末の一括管理が可能 |
上記の違いから、法人携帯はセキュリティの強化、経費の一元管理、そして通信コストの最適化において、個人携帯よりも優位性があると言えます。
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法人携帯を導入する3つのメリット
法人携帯の導入は、単に連絡手段を確保する以上の大きなメリットを企業にもたらします。
メリットを理解することで、法人携帯がいかに企業の持続的な成長と競争力向上に貢献するかが分かるでしょう。
次項より、法人携帯を導入することで得られる具体的な恩恵を、3つの側面から詳しく解説します。
ぜひご自身の会社に当てはめて、導入の必要性を検討する際の参考にしてみてください。
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①個人携帯よりもお得に利用できる
法人携帯導入の最大のメリットはコスト削減です。
多くの携帯キャリアは法人向けに特別な割引プランを用意しており、複数回線契約の「ボリュームディスカウント」で月額料金を抑えられます。
「社員間通話無料」オプションで通信費を大幅削減することも可能です。
よって、無駄な経費を防ぎ、健全なコスト運用を実現することができるでしょう。
②請求を一元管理できる
法人携帯の導入は経理業務を効率化します。
従業員が個別に携帯を契約すると請求処理や経費精算が煩雑になり、担当者の負担やヒューマンエラーのリスクが増大します。
しかし、法人携帯は全従業員の料金が会社名義で一括請求されるため、毎月の処理が一通の請求書で完結し、会計処理を大幅に簡略化することが可能です。
よって、経理担当者の作業負担と人件費を削減し、月次決算も迅速化します。
③セキュリティ対策を行える
法人携帯導入の重要メリットはセキュリティ強化です。
個人の携帯を業務利用するBYODでは、紛失・盗難時に遠隔操作でのデータ保護が困難で、機密情報漏洩のリスクがあります。
法人携帯ではMDM(モバイルデバイス管理)ツールにより、端末紛失時の遠隔ロック・データ消去を行うことが可能です。
よって、情報漏洩リスクを最小限に抑え、企業の信頼を守ることができます。
MDMでは、アプリ制限や悪意あるソフトウェアから防御し、安全なモバイル環境を構築することも可能です。
法人携帯は、セキュリティガバナンスを確立する上で必要不可欠なツールといえるでしょう。
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法人携帯を導入するデメリットと注意点3つ
法人携帯の導入は企業に多くのメリットをもたらしますが、一方で導入前に認識しておくべきデメリットや注意点もあります。
しかし、これらの課題は事前に把握し、適切な対策を講じることで管理可能です。
次項では、導入にかかるコスト、従業員による私的利用の問題、そして円滑な運用のために不可欠なルール策定の重要性について、その解決策と合わせて詳しく解説していきます。
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①コストがかかる
法人携帯導入は、初期費用として端末購入費、月々のランニングコストとして基本料金や通信料が発生するため、導入コストがかかることを考慮しましょう。
現在、個人携帯を業務利用している企業にとっては固定費が増える可能性もありますが、長期的に見れば、得られるメリットがコストを上回り、費用対効果は高いです。
セキュリティ強化や業務効率化、経理簡素化といったメリットを享受するための「戦略的投資」と捉えましょう。
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②私的利用に注意が必要
法人携帯は、従業員個人に端末が配布されるため、端末の私的利用により月額コストが高騰しないか注意が必要です。
私的利用は通信費高騰、業務生産性低下、マルウェア感染などのセキュリティリスクを引き起こすリスクがあります。
具体的な要因には、業務外の通話やデータ通信、個人的なアプリインストール、業務と無関係なウェブサイト閲覧など様々です。
法人携帯でのトラブルリスクを低減するためには、従業員による私的利用に関する明確なルール策定と周知徹底を行いましょう。
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③運用ルール策定が必須
法人携帯の円滑な運用とセキュリティ維持には、明確な運用ルールの策定が不可欠です。
運用ルールがなければ、従業員は許容される行動範囲を判断できず、トラブルやセキュリティリスクの原因となる可能性があります。
したがって、事前に想定される課題を洗い出し、具体的なガイドラインを設けましょう。
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自社に合った法人携帯を選ぶ時のポイント3つ
法人携帯の導入を検討する際「どれを選べばいいのかわからない」と悩む方も多いでしょう。
そこで、次項より、自社の状況に最適な選択をするためのポイントを3つ解説します。
単に安価なものを選ぶだけでは、かえって業務効率が低下したり、セキュリティリスクを招いたりする可能性もあります。
戦略的な視点を持って選ぶことで、コスト削減や業務効率化といった導入メリットを最大限に引き出すことができるでしょう。
①初めての契約ならサポートが手厚い代理店契約がおすすめ
代理店は複数のキャリア商品から貴社のニーズに合ったものを比較検討してくれるため、キャリアやプラン選定の手間を大幅に削減できます。
また、キャリア直接契約では得られない独自キャンペーンや価格交渉、導入後の紛失・故障対応までサポートを受けられるため、法人携帯の知識がない場合でも安心です。
総務部門の負担も軽減できるのでおすすめといえます。
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②利用目的に合ったプランか吟味する
法人携帯の料金プランは、自社の利用目的に合致しているかを徹底的に吟味することが、無駄なコスト削減に直結します。
従業員の働き方や携帯電話の利用頻度を正確に把握し、社員間の通話が多いなら「かけ放題プラン」、データ通信が多いなら「データシェアプラン」のように、最適なプランを選びましょう。
プランを適正化することで、長期的に見て経済的な運用が可能となり、通信費を最適化します。
③利用目的に合った端末を選ぶ
法人携帯の端末は、業務効率とコスト最適化に直結するため、利用目的に合った最適な機種を選びましょう。
スマートフォンはビジネスアプリとの連携で汎用性が高く、営業や情報共有に適しています。
フィーチャーフォンは、通話メインや耐久性重視の現場作業向けです。
OSや価格だけでなく、耐久性・バッテリー性能・カメラ機能など、業務に必要なスペックを総合的に判断することで生産性が向上し、結果としてコストも最適化されます。
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コストを抑えて法人携帯を導入できるおすすめキャリア
法人携帯の導入でコストを抑えるためには、自社の利用状況に合わせたキャリア選びが重要です。
以下にキャリアとおすすめの企業をまとめました。
| キャリア | おすすめの企業 |
|---|---|
| docomo | 広範囲で安定した通信を求めている企業 |
| au | 固定回線とのセット割引で総コストを削減したい企業 |
| Softbank | 国際ローミングを利用したい企業 |
| MVNO | 月額料金を抑えたい企業 |
各キャリアの特徴を比較検討し、最も効率的で経済的な選択をすることで、通信コストの最適化と業務効率向上を実現することができますよ。
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法人携帯を契約する際の流れと必要書類
法人携帯を導入する場合の契約手続きの流れや必要な書類は、個人での契約とは異なる点が多いため、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。
次項より、法人携帯をスムーズに導入できるよう、契約に必要な書類の詳細と、申し込みから利用開始までの一連のステップをわかりやすく解説します。
事前に準備すべき情報を確認することで、手続きの時間を短縮し、効率的に法人携帯を導入できるようになります。
必要書類
法人携帯を契約する際には、個人契約とは異なり、いくつかの法人確認書類や、実際に手続きを行う担当者の身分証明書などが必要になります。
必要な書類はキャリアや代理店によって多少異なる場合がありますが、一般的には以下の書類が求められます。
これらの書類は、事前に準備しておくことで、スムーズな手続きが可能になります。
| 用意するもの | 注意点 |
|---|---|
| 法人の確認書類 | 登記簿謄本、印鑑登録証明書※発行から3ヶ月以内である事 |
| 来店者の本人確認書類 | 運転免許証、マイナンバーカード、パスポート、顔写真付きの公的な身分証明書 |
| 来店者の在籍確認書類 | 社員証や名刺など、手続きを行う方が従業員であることを証明する書類 |
| 法人印 | 法人登録されている代表者印 |
| 法人口座のキャッシュカード、通帳、届出印 | 法人口座から引き落とし設定する場合 |
これらの書類の有効期限や詳細については、契約を希望するキャリアや代理店に事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
法人携帯契約の流れ
法人携帯の契約は、以下のステップで進行します。
この流れを事前に把握しておくことで、計画的に導入を進めることができます。
- キャリア・代理店への問い合わせ
- 利用状況のヒアリングとプラン・見積もりの提案を受ける
- 申し込み・必要書類の提出
- キャリアによる審査
- 契約・端末の納品
全体の流れを理解し、特に審査期間を考慮してスケジュールを立てることが、スムーズな法人携帯導入の鍵となります。
なお、キャリアによる審査には数日から1週間程度かかる場合があり、審査状況によっては追加書類の提出を求められることもあります。
端末の必要な時期が分かっている場合は、早めに行動しておくと良いでしょう。
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法人携帯に関するよくある質問3つ
法人携帯の導入を検討されている多くの企業担当者様が抱える疑問は少なくありません。
次項では、法人携帯を導入する際に特によくいただく質問の中から、3つの代表的な疑問点とその回答を分かりやすくご紹介します。
自社の状況と照らし合わせながら、法人携帯導入の判断材料としてぜひご活用ください。
Q1.法人携帯を導入する最適なタイミングは?
法人携帯の導入に最適なタイミングは、企業の成長や業務形態の変化に合わせたものです。
特に次のような状況での検討をお勧めします。
- 会社設立や社員の増員時
- 新拠点開設時
- BYODの管理課題・セキュリティリスク増大時
上記の状況で導入することで、コスト削減、業務効率化、セキュリティ強化といったメリットを享受できます。
Q2.個人事業主でも法人携帯は契約できる?
個人事業主の方も法人携帯を契約することが可能です。
多くのキャリアや代理店が個人事業主向けのプランを提供しています。
契約には、ご自身の本人確認書類に加え、事業を行っていることを証明できる開業届の控えや確定申告書の控えなどが必要です。
個人事業主が法人携帯を導入するメリットは、通信費を事業経費として明確に管理できる点や、プライベートとビジネスの利用を明確に分けられる点にあります。
また、経理処理を簡素化し、公私の区別をはっきりさせることも可能です。
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Q3.法人携帯を導入するべき企業の特徴は?
法人携帯の導入は、特に以下の課題を持つ企業に大きなメリットをもたらします。
- コスト削減を重視する企業
- 業務効率化を目指す企業
- セキュリティ強化を求める企業
法人携帯は、法人向けの料金形態とセキュリティ対策ができる点が大きなメリットです。
また、端末管理の一元化も行えるため、上記のような企業には非常におすすめといえるでしょう。
まとめ
法人携帯の導入は、単なる連絡手段の確保にとどまらず、企業の経営課題を解決し、成長を加速させるための戦略的な投資と言えます。
しかし、恩恵を最大限に引き出すためには、導入に伴う初期費用やランニングコスト、私的利用の管理、運用ルールの策定等に適切な対策を講じることが不可欠です。
また、適切なキャリアやプランを導入するには、自社の従業員の働き方や規模、通信ニーズを深く分析し、信頼できる契約方法を選ぶことが成功の鍵となります。
法人携帯ファーストでは、企業の特徴に合わせたプランの紹介が可能です。
導入後のサポートや管理体制の構築もサポートできるため、導入からサポートまでを一括で任せたいという方はぜひ相談してみてくださいね。
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