法人スマホのキッティングとは?作業内容・外注するメリット・おすすめサービスも解説

2025.09.29

法人携帯を導入する際に「キッティング」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

キッティングとは、PCやスマートフォンなどの機器を購入した後に、利用者がすぐに使えるように準備する一連の作業のことを指します。

法人携帯をスムーズに導入・運用開始するためには、このキッティング作業が非常に重要です。

しかし、従業員数が多い場合や、設定作業を行える従業員が少ない場合、キッティング作業には膨大な時間と労力がかかってしまいます。

そこで、おすすめなのが「外部サービスの活用」です。

本記事では、キッティングの作業内容や、企業が抱えがちな課題、MDMを活用した効率化の方法を解説します。

さらに、キッティングを行ってくれるおすすめサービスの紹介も行うため、ぜひ参考にしてください。

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スマホのキッティングとは?

法人スマホのキッティングとは、企業が導入するスマートフォンを従業員がすぐに業務で利用できるよう、初期設定や必要なアプリケーションのインストールなどを行うことです。

キッティング作業自体は比較的簡単ですが、導入台数が増えれば増えるほど、多くの時間と労力を必要とします。

そのため、企業によっては社内リソースだけでは対応が難しく、外注を検討するケースも少なくありません。

キッティングとセットアップの違い

「キッティング」と「セットアップ」の違いは「作業範囲」です。

キッティングは、デバイスの開梱から始まり、OSのインストールや各種ネットワーク設定、業務用アプリケーションのインストール、など、業務ですぐに利用できる状態にするための包括的な作業を指します。

一方、セットアップは、主に利用者が個別に必要とするアプリケーションのインストールや、パスワードなどの設定といった、キッティング後の追加作業や、よりパーソナルな設定に焦点を当てた作業です。

つまり「キッティングは、セットアップよりも幅広い範囲の作業である」と覚えておくと良いでしょう。

法人スマホのキッティング作業内容

法人スマホのキッティング作業の主な内容は、以下の通りです。

作業項目内容
端末の開梱・検品破損や付属品の不足がないかを確認
SIMカードの挿入企業で契約したSIMカードを端末に正しく挿入
初期設定言語、地域、日付・時刻、Wi-Fiなどの基本的な設定
セキュリティ設定セキュリティソフト・MDM導入
業務用アプリのインストール業務に必要なメール、チャットツール、スケジュール管理アプリなどをインストール
ネットワーク設定社内ネットワークやVPNへの接続設定
動作確認全ての機能が正常に動作するかを確認
管理ラベル貼り付けチェック済端末に識別ラベルなどを貼り付け
資産管理端末のシリアル番号やIMEI番号などを資産管理システムに登録

上記のように、作業内容は多岐にわたるため、キッティングには様々な課題が潜んでいます。

次項より、手作業で法人スマホのキッティング作業を行う場合の課題点を紹介していくため、合わせてチェックしてください。

法人スマホのキッティングを行う際の4つの課題点

法人スマホのキッティング作業を、自社で手作業で行っていく場合、以下の4つが課題として挙げられます。

  1. 人的リソースや作業場所が必要になる
  2. セキュリティ対策が十分に行えない可能性もある
  3. 業務効率が落ちてしまう
  4. 人的ミスが起きる可能性がある

法人スマホ導入後の思わぬ落とし穴に引っかからないよう、詳しくチェックしていきましょう。

①人的リソースや作業場所が必要になる

キッティング作業は、端末の台数が増えるほど時間や手間がかかります。

コア業務と並行してキッティングを行う場合、作業者が少ないと数日単位の稼働が必要になるケースも多いです。

ツールを用いて効率的に作業を行うこともできますが、ツールを使える従業員が居ない場合、使い方をイチから調べる必要があるため、業務効率が低下してしまいます。

また、多くのスマホをキッティングする場合、ある程度の広さを担保した作業場所が必要です。

倉庫や会議室など、作業を行えるスペースを事前に確保しておきましょう。

②セキュリティ対策が十分に行えない可能性もある

法人スマホには、セキュリティ対策が必須です。

セキュリティ対策が十分でないと、盗難・紛失や従業員の私的利用などにより、情報漏洩やウイルス感染などのトラブルに巻き込まれてしまう恐れがあります。

しかし、セキュリティソフトの選定や導入、MDMの紐づけには専門的な知識を要するため、自社に適したセキュリティ対策レベルに達さない可能性もあるでしょう。

セキュリティ対策を万全に行うには、専門知識のある外部サービスを利用するのがおすすめです。

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③業務効率が落ちてしまう

自社で法人スマホのキッティング作業を行う場合、従業員が本来の業務に集中できる時間が減少し、結果として業務効率の低下を招く可能性が高いです。

特に、新入社員の入社時期や人員増加のタイミングなど、一度に多くの端末をキッティングする必要が生じた場合、担当者の負担はさらに増大します。

業務効率化を目的として法人スマホを導入していた場合、キッティング作業によって業務効率が落ちてしまえば本末転倒です。

キッティング担当者のリソースと導入台数を照らし合わせて、本当に自社でキッティング作業を行うべきか検討しましょう。

④人的ミスが起きる可能性がある

法人スマホのキッティング作業は、設定項目が多く、細かい作業が求められます。

そのため、専門知識を持たない担当者が作業を行う場合、設定ミスや手順の間違いといった人的ミスが発生してしまうこともあるでしょう。

人的ミスによって法人スマホが正常に使えないと、以下のような問題が出てきます。

  • 業務効率の低下
  • セキュリティリスクの増大
  • 再設定の手間

特に、大量の端末を一度にキッティングする場合、担当者の負担が増大し、ミスが発生しやすいです。

自社でキッティングを行うのであれば、Wチェックを行う、作業者を増やす、事前にスケジュールを立てておくなどの対策が欠かせません。

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法人スマホのキッティングはMDMの活用で効率化できる!

法人スマホのキッティング作業は、MDMを活用することで大幅に効率化することができます。

MDMとは、法人スマホを一括で管理できるツールのことです。

本来は法人スマホの管理やセキュリティ対策に用いられるツールではあるものの、キッティングに利用することで、様々なメリットが得られます。

次項より詳しく説明していくため、キッティングの効率化を実現したい方は、是非チェックしてください。

【関連記事】
【完全版】MDM(モバイルデバイス管理)とは?導入による効果やメリット、注意点を分かりやすく解説!

法人スマホのキッティングにMDMを活用する3つのメリット

法人スマホのキッティング作業にMDMを活用することで、以下3つのメリットが得られます。

  1. 従業員の負担を軽減して業務効率化に繋げられる
  2. スピーディーにキッティングが完了する
  3. セキュリティ対策を強化できる

それぞれ詳しく解説していきます。

①従業員の負担を軽減して業務効率化に繋げられる

MDMでは、アプリのインストールや初期設定を、一括で行うことができます。

複数台の設定がまとめて完了するため、従業員の作業負担を軽減することが可能です。

また、空いた時間でコア業務に集中することができるため、業務効率化にも繋がります。

結果として、組織全体の生産性向上にもつながるため、キッティングにはMDMを活用するべきと言えるでしょう。

②人的ミスを防止できる

法人スマホのキッティング作業内容は多岐に渡るため、手作業で行うと担当者によって品質にばらつきが生じたり、ヒューマンエラーが発生したりする可能性があります。

MDMを活用すれば、すべての端末に自動的にインストールや初期設定が行われるため、人的ミスが発生しません。

また、全端末の設定やセキュリティレベルを統一できるため、法人スマホを安心して利用できる環境を構築できます。

③セキュリティ対策を強化できる

②人的ミスを防止できる」でも解説したとおり、MDMを活用することでセキュリティレベルを統一できます。

OSやアプリの一括アップデートも行えるため、運用していく間にセキュリティのバラつきが出ることもありません。

また、MDMは利用状況の確認や紛失・盗難時の遠隔ロック・データ削除も行えるため、さらにセキュリティを強化することができます。

すべての端末に適切なセキュリティ対策が施されるため、情報漏洩やウイルス感染を未然に防止することが可能です。

法人スマホ導入時にMDM・キッティングを依頼するなら「法人携帯ファースト」がおすすめ!

法人携帯ファースト トップページ

法人スマホのキッティング・MDM導入を行うなら「法人携帯ファースト」がおすすめです。

法人スマホのキッティングはもちろん、データ移行やMDM導入もサポートします。

また、以下のサポートを受けることも可能です。

  • au・docomo・ソフトバンク・楽天モバイルの4社から最適なキャリアの紹介
  • 料金プラン提案
  • 運用に関する相談
  • 修理サポート

お問い合わせは無料のため、まずはお気軽にご相談ください。

キッティング事例①建設業

ある建設業の会社では、現場ごとに個人の携帯でやり取りしていたため、情報共有の遅れやセキュリティの不安がありました。

そこで、法人携帯ファーストでは、法人スマートフォンの導入時に、端末の初期設定サポートや操作研修をあわせて実施することで、スムーズな運用開始を実現しました。

その結果、私用端末との分離にも成功し、働き方改革の推進にも貢献した事例となっています。

キッティング事例②会計事務所

ある会計事務所では、これまで顧客とのやり取りをスタッフの個人携帯で行っていたため、セキュリティの確保や対応履歴の管理に課題がありました。

そこで、法人携帯を導入したことで対応状況の一元管理が可能になり、業務効率の向上につながっています。

さらに、MDM(モバイルデバイス管理)もあわせて導入することで、セキュリティの強化に加え、管理部門の負担軽減にもつながりました。

まとめ

法人スマホのキッティングとは、従業員が法人携帯をすぐに使えるよう、初期設定や必要なアプリケーションのインストールなどを一括で行う作業のことです。

法人スマホを利用するにはキッティングが必ず必要になるものの、自社で行う場合には以下のようなデメリットがあります。

  1. 人的リソースや作業場所が必要になる
  2. セキュリティ対策が十分に行えない可能性もある
  3. 業務効率が落ちてしまう
  4. 人的ミスが起きる可能性がある

上記の課題を解決するためには、MDMの導入が効果的です。

「法人携帯ファースト」では、法人スマホのキッティングはもちろん、MDMの導入もサポートしています。

面倒な初期設定を包括的にサポートしてもらえるので、業務効率化や生産性向上に繋げることが可能です。

相談は無料のため、法人スマホの導入やキッティングでお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

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