法人携帯を海外で利用する際の注意点は?高額請求にならないための対策方法や利用時のポイントを解説!
2025.11.28
海外出張や海外勤務の際は、法人携帯の利用がおすすめです。
業務連絡や資料共有も国内と同じように行えるため、仕事の効率化と安心につながります。
しかし、正しい設定や使い方を知らないまま利用すると、場合によっては数万円から数十万円に及ぶ高額な通信費が発生する恐れがあるので注意しましょう。
本記事では、法人携帯を海外で安全かつ効率的に利用するためのポイントを解説します。
高額請求を防ぐ具体的な対策も紹介するので、海外での通話やデータ通信を安心して活用したい方はご参考ください。
\ 法人携帯を海外利用するなら /
目次
海外利用で高額請求が起きる3つの原因
海外利用で高額請求が起きる原因は、主に以下の3つです。
それぞれについて、具体的に解説します。
①海外ローミング
海外ローミングとは、国内で契約している携帯電話をそのまま海外で利用できるサービスです。
現地のキャリアネットワークに接続して通話・SMS・データ通信を利用できる便利なシステムですが、国内の利用料金とは異なるため、高額な通信費が発生することがあるため注意しましょう。
例えば、海外出張中に法人携帯を利用すると、現地の通信事業者との契約に基づくローミング料金が適用されます。
また、料金プランによっては、国内の数十倍から数百倍の通信費が発生するケースも少なくありません。
さらに、通話やSMSも国内の割高になるため、気づかないうちに料金が一気に膨らんでしまう可能性があるでしょう。
②国際通話
国際通話とは、文字通り海外にいる端末から日本や他国へ電話をかけることです。
国際通話は、海外ローミングと同様に便利な機能ですが、国内通話料金とは比べ物にならない高額な通話料がかかる点に注意が必要です。
1分あたり数百円〜1,000円以上かかるケースもあり「短時間だからいいだろう」が思わぬ落とし穴になるため注意しましょう。
また、留守番電話や転送サービスを利用した場合も、追加料金が発生することがあります。
法人で複数端末を利用している場合、従業員が自由に国際通話を使うと、請求額があっという間に膨らむので注意が必要です。
③アプリのバックグラウンド通信や自動アップデート
アプリのバックグラウンド通信や自動アップデートも、高額通信の原因となるため注意が必要です。
端末を使っていないときでも携帯電話は常にデータ通信をしていて、メールや通知の同期、位置情報の取得、広告の読み込みなどを行っています。
また、アプリやOSのアップデートも自動で実行される設定になっているケースが多く、モバイルデータ通信で行うと高額なデータ通信料が発生するので注意しましょう。
場合によっては数百MB〜数GB単位のデータが使用され、数万円の請求になることもあります。
高額請求を防ぐために出国前に必ず行う4つのこと
高額請求を防ぐためには、出国前に必ず以下4つの対策を終えておきましょう。
請求書を見て後悔しないためにも、確実な設定が必要です。
①データローミングをオフに設定する
データローミングをオフにしておけば、現地のキャリアネットワークに自動でつながってしまうリスクを避けられます。
意図しないアプリのバックグラウンド通信や自動アップデートもブロックできるので、高額請求対策としておすすめです。
データローミングをオフにする手順は以下の通りです。
【iPhoneの場合】
設定→モバイル通信→通信のオプション→データローミングをオフ
【Androidの場合】
設定→ネットワークとインターネット→モバイルネットワーク→データローミングをオフ
一方、データローミングをオフにすると、Wi-Fiがない環境では一切の通信ができなくなります。
急ぎの連絡や確認が必要なときでも問題なく端末を使えるよう、データローミング以外の通信手段を確保しておきましょう。
②不要なアプリの自動同期・バックアップを停止する
現地で使わないアプリの自動同期・バックアップは、事前に停止しておきましょう。
自動同期・バックアップ停止の手順は以下の通りです。
【iPhoneの場合】
1.「設定」→「一般」→「Appのバックグラウンド更新」
2.不要なアプリのバックグラウンド更新をオフにする
3.iCloudやメールアプリの自動同期も必要に応じてオフに設定する
【Androidの場合】
1.「設定」→「アプリと通知」→「アプリ情報」
2.各アプリの「データ使用」または「バックグラウンドデータ」をオフにする
3.Googleドライブやメールアプリの自動同期も個別に停止する
自動アップデートと合わせて停止することで、通信量の予期せぬ増加を予防できます。
③クラウドストレージの自動アップロードをオフにする
クラウドストレージの自動アップロードがオンのままだと、写真や動画、ドキュメントなどのデータを保存するための通信が発生します。
また、自動アップロードはバックグラウンドで常時データ通信を行うため、気づかないうちに高額通信料の原因になることもあるので注意しましょう。
クラウドストレージの自動アップロードをオフにする方法は以下の通りです。
【iPhoneの場合(iCloud)】
1.「設定」→「ユーザー名」→「iCloud」→「写真」
2.「iCloud写真」をオフにする
3.その他クラウドアプリ(Dropbox、Google Driveなど)の自動アップロードもアプリ内設定でオフ
【Androidの場合(GoogleフォトやGoogle Driveなど)】
1.該当アプリを開く
2.「設定」→「バックアップと同期」→「モバイルデータ通信での同期」をオフ
3.Wi-Fi接続時のみアップロードされるように設定
出国前に自動アップロードをオフにして、海外滞在中の意図しないデータ使用を防止しましょう。
④Wi-Fi優先設定にする(短期滞在の場合)
短期滞在であれば、モバイルデータ通信ではなくWi-Fiを優先して使用するよう設定しておきましょう。
現地のWi-Fi環境がよければ、業務上必要なメール送受信やクラウド操作もWi-Fiだけで完結できます。
ただし、ホテルやカフェなど公共スペースのフリーWi-Fiは、セキュリティが万全とは限りません。
VPNの使用や暗号化された通信でない場合、機密性の高い通信をするのは避けた方がよいでしょう。
コストを抑えて法人携帯を海外利用する際の4つのポイント
コストを抑えて法人携帯を海外利用したい場合は、以下のポイントをチェックしてみましょう。
①国際ローミングプランを活用
国際ローミングプランとは、国内で契約している携帯電話を海外でそのまま使えるようにするサービスです。
定額制や日額制プランがあり、滞在日数に応じて無駄なく契約できます。
また、追加のSIMカードや設定の変更もいらないので、手軽に利用できるのもメリットです。
ただし、ローミング未設定のまま通信すると、1MBあたり数百円~数千円が発生するケースがあるので注意しましょう。
「海外データ定額」など日額上限付きプランに加入しておけば、使い放題プランのようにデータ容量を気にせず利用できます。
②現地SIM・eSIMを活用
現地のSIMやeSIMであれば現地通信会社のデータプランを利用できるため、日本のローミング料金より安く利用できます。
場合によっては、日本のローミング料金と比べて5分の1程度にまで節約できるので、ぜひ活用してみましょう。
特に最近は「現地SIM・eSIM対応の法人携帯」も増えていて、渡航前にQRコードを読み取るだけで現地通信ができます。
業務端末の場合はセキュリティ面に注意が必要ですが、現地SIMやeSIMの活用も手軽に通信できる手法と言えるでしょう。
③海外Wi-Fiをレンタル
海外Wi-Fiルーター(ポケットWi-Fi)をレンタルし、通信コストを抑えつつ安定したネット環境を確保する方法もあります。
データ通信量に応じた定額制プランが多く、海外ローミングや現地SIMよりも安価に利用できるのが魅力です。
特に、複数人で同じ国へ出張する場合や、端末を管理しやすくしたい企業から人気を博しており、ノートパソコンやタブレットなども同時に接続できるので、業務上の利便性も確保できるでしょう。
また、通信は暗号化されているため、公共Wi-Fiに比べて情報漏洩リスクが低いこともメリットです。
④法人割引を活用する
複数の法人携帯を一括契約している場合、キャリアとの交渉次第では法人割引を適用してもらえる場合があります。
まずは法人向けの国際ローミング料金や定額プランなどの割引プランがあるかを、事前に利用中のキャリアや代理店に相談してみましょう。
海外利用できる法人携帯をお探しなら「法人携帯ファースト」へご相談ください

海外出張中の業務で法人携帯を安心して使いたいときは、「法人携帯ファースト」にご相談ください。
法人携帯ファーストでは、海外利用に対応した端末や料金プランの提案はもちろん、高額請求を防ぐための設定サポートも行っています。
また、海外での通信環境に関するアドバイスも行っているため、安心・安全に海外で業務ができるようサポートさせていただきます。
新規契約する場合の機種・料金プランなども見積り可能なので、お気軽にご活用ください。
\ 法人携帯を海外利用するなら /
法人携帯の海外利用に関するよくある質問2つ
最後に、法人携帯の海外利用に関する「よくある質問」を紹介します。
気になる項目があればご確認ください。
Q1.法人携帯を海外でそのまま使うことはできますか?
A1:可能ですが、プランや通信手法によっては高額な請求が発生する可能性があります。
高額請求を防ぐためにも、国際ローミングプランや海外Wi-Fiレンタルなど、通信量や手軽さに合わせて対策しておきましょう。
Q2.万が一高額請求が来た場合、免除はできますか?
A2:基本的に、後から端末使用料金の調整や免除をすることはできません。
ユーザーの設定ミスが原因であれば、自己責任となってしまうので注意しましょう。
反対に、明らかなシステムエラーや通信不具合であれば減額・返金に応じてもらえることがあります。
ただし、基本的にエラーはめったに起こらないため、稀なケースと捉えましょう。
まとめ
法人携帯を海外で利用する際は、データローミング設定や国際ローミングの定額プランの確認が必須です。
加えて、現地SIMやeSIM、海外Wi-Fiなどのサービスを上手に組み合わせることで、通信費を大幅に削減しながら快適に業務を行えます。
「法人携帯ファースト」では、海外利用できる法人携帯をご提供しています。
事前の準備と適切なプラン選びで、海外出張中も安心・効率的に法人携帯を活用しましょう。
\ 法人携帯を海外利用するなら /
