法人携帯のSIMロックを解除する方法|キャリア別の手続き方法や注意点を解説
2025.11.28
2021年10月までに購入したスマホには、法人携帯であってもSIMロックがかかっていることがあります。
MNP番号を用いて法人携帯を乗り換える場合には、SIMロックの解除が必要です。
この記事では、各キャリアのSIMロック解除方法から、SIMロックを解除する際の注意点、よくある質問まで解説していきます。
法人携帯のSIMロックをしようと考えている方は、ぜひ最後までチェックしてください。
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目次
法人携帯でもSIMロック解除は可能
法人契約を行ったスマホであっても、SIMロックを解除することが可能です。
以前は、大手キャリア(auやドコモ、ソフトバンクなど)で契約したスマホは、SIMロックが解除できないようになっていました。
しかし、2021年10月から、SIMロックが原則として設定されないようになり、現在はどのキャリアでスマホを購入してもSIMロック解除が不要になっています。
参考:総務省「SIMロック解除に関するガイドライン」
現在発売している端末のほとんどは「SIMフリー」と呼ばれる、SIMロックのかかっていない端末です。
SIMロックとは?
SIMロックとは、スマートフォンなどの携帯電話端末に特定の通信キャリアのSIMカードしか利用できないように設定された機能制限のことを指します。
SIMカードとは
スマートフォンに挿入されている小さなカードのことで、通信や通話を行うために必要です。
SIMロックがかかっている場合、端末を購入したキャリアの通信サービスしか利用できません。
そのため、他キャリアに乗り換えたい場合には、SIMロック解除が必須です。
SIMロック解除が必要な場面
SIMロック解除が必要になる主な場面は、以下の2つです。
- 他社キャリアや格安SIMに乗り換えたい場合
- 海外出張が多い場合
現在契約している通信キャリアよりも、さらにコストパフォーマンスの良いキャリアに乗り換えたい場合は、SIMロックの解除が必要です。
SIMロックを解除することで、端末はそのままで料金プランの安いキャリアを利用できるようになるため、大幅な通信費の削減が期待できます。
また、海外出張が多い企業もSIMロック解除が必要です。
SIMロックを解除せずとも国際ローミングを利用できますが、国際ローミングは通常の通信料金よりも割高になってしまいます。
より安く利用するには、海外向けのプリペイドSIMやポケット型Wi-Fiを利用すると良いでしょう。
国際ローミング料金と比較して格段に安い料金で通信・通話が可能となり、高額になりがちな海外での通信費用を大幅に削減できます。
従業員にとっても、使い慣れた端末をそのまま利用できるため、出張時のストレス軽減にもつながるでしょう。
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法人携帯のSIMロックを解除する2つの方法
SIMロックを解除する方法として、以下の2つが挙げられます。
各方法のメリット・デメリットについて、詳しく解説していきます。
①契約キャリアの店舗や電話で解除する
法人携帯の手続きに不慣れな方は、契約しているキャリアの店舗窓口を利用するのがおすすめです。
専門のスタッフが手続きをサポートしてくれるため、安心して進められる点が最大のメリットと言えます。
以前は解除手数料として3,300円程度の費用がかかりましたが、現在はどのキャリアでも解除手数料は無料です。
また、店舗に行く時間がなかなか取れないという方に向けて、電話サポートも提供されています。
移動時間などの無駄な時間をカットできるほか、待ち時間には会社の中で業務を進めることもできるため、効率的に手続きを進められるでしょう。
なお、店舗・電話窓口のどちらを選んだ場合でも、必要な持ち物を事前にしっかりと準備しておくことで、よりスムーズに手続きを進められます。
各キャリアのSIMロック解除に必要な持ち物は、当記事の「各キャリアのSIMロックを解除する方法」で解説しているため、合わせてチェックしてください。
②各キャリアのウェブサイトから解除する
各キャリアが提供するウェブサイト(My docomo、My au、 My SoftBankなど)を利用して、SIMロックを解除することも可能です。
24時間いつでも好きなタイミングで手続きを進められるため、業務の合間や移動中など、自身の都合に合わせて対応できます。
ただし、2015年5月よりも前に発売されたスマホはウェブサイト上からSIMロック解除が行えないケースがあります。
利用中の端末の発売時期をチェックし、ウェブ上での手続きに対応しているか事前に確認しておきましょう。
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各キャリアのSIMロックを解除する方法
SIMロックを解除する方法は、各サービスごとに異なります。
以下5つのサービスのSIMロック解除方法を解説していくので、是非チェックしてください。
なお、どのキャリアであっても、他社で購入したスマホのSIMロックを解除する場合はIMEI(製造番号)が必要です。
本体設定や本体・外箱のシールから確認することができるため、必ず事前にチェックしておきましょう。
①au
auの法人携帯は、オンライン・店頭の両方でSIMロック解除を行うことができます。
オンラインでのSIMロック解除手続きに必要なものは、以下の通りです。
- au ID/パスワード
- 暗証番号
オンラインでSIMロックを解除する場合は、以下の手順で手続きを進めていきましょう。
- 「My au」でSIMロックの状態を確認する
- 「SIMロック解除のお手続き」からSIMロック解除をしたい番号を選択
- 端末の購入先を選び、購入履歴からSIMロック解除をしたい端末を選択
- フォームへ必要情報を記入し、メールを受け取る
- メールに記載されたリンクを開けば手続き完了
一部端末では、新しいSIMカードを挿入する際に「SIMロック解除コード」が必要になるため、お申し込み完了画面に表示された番号をメモなどに控えておく必要があります。
なお、店舗でSIMロック解除の手続きを行う場合は、お近くのauショップでスタッフに「SIMロック解除を行いたい」旨を伝えましょう。
店舗で手続きを行う場合は、SIMロックを解除するスマホと本人確認書類が必要になるため、事前に準備しておくと安心です。
オンライン、店舗のどちらであっても解除手数料は無料のため、ニーズに合った方法を選んでくださいね。
②ドコモ
ドコモは、キャリアショップ・オンライン・電話のいずれかからSIMロックを解除することが可能です。
2023年10月まではSIMロック解除の受付条件が設けられていましたが、現在は条件なく誰でもSIMロック解除をすることができます。
同時に、SIMロック解除手数料も無料となりました。
オンラインでSIMロックを解除する場合の手順は、以下の通りです。
- 「お手続きサイト」からdアカウントへログイン
- SIMロック解除を行う端末のIMEI番号を入力
- 受付確認メールの送信先を確認し「次へ」を押す
- 手続き内容を確認し「手続きを完了する」を押すと手続き完了
利用中の機種によっては、新しいSIMカードを挿入する際に、申し込み完了画面やメールで届く「SIMロック解除コード」が必要になります。
そのため、メモなどにSIMロック解除コードを必ずメモしておくのがおすすめです。
なお、オンラインでの手続き時には以下が必要になるため、事前に準備しておきましょう。
- SIMロック解除を行うスマホ
- アカウント/ID・パスワード
また、店舗や電話でSIMロック解除を行う場合は、担当者へSIMロック解除の旨を伝えれば手続きが行えます。
店舗・電話で手続きを行う場合は以下の4つが必要になるため、事前に準備しておくと安心です。
- SIMロック解除手続を行う法人携帯
- 契約者本人の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)
- 来店者の在籍確認書類(社員証または名刺)
- 登記簿謄(抄)本または印鑑証明書
③ソフトバンク
ソフトバンクは、法人コンシェルサイトもしくは店舗からSIMロック解除の手続きが可能です。
2023年9月以降、事務手数料が無料になったため、誰でも気兼ねなく手続きを行うことができます。
法人コンシェルサイトからSIMロック解除を行う手順は、以下の通りです。
- 法人コンシェルサイトへログイン
- メニューの「管理」の項目から「SIMロック解除管理」をタップ
- 「解除申請」で「次へ」をタップ
- SIMロック解除キーを発行する端末を選択して「次へ」をタップ
- 解除申請の内容を確認したら「上記の内容に同意します」にチェックを入れ「申請する」をタップすれば完了
利用中の端末によっては、新しいSIMカードを挿入する際に「SIMロック解除コード」の入力を求められます。
手続き完了画面に表示されたSIMロック解除コードをメモに残しておくと、スムーズにSIMカードが移行できるでしょう。
なお、法人コンシェルサイトから手続きを行う場合、持ち物は不要です。
ただし、ソフトバンクショップから手続きを行う場合は、以下の持ち物が必要になります。
- ご来店者様の本人確認書類(運転免許証など)
- ご来店者様の在籍確認書類(名刺や社員証など)
- SIMロック解除を行う端末
店舗でのサポートを希望する場合は、忘れずに準備しておきましょう。
【関連記事】
ソフトバンク法人コンシェルサイトの便利な機能まとめ|登録方法やメリットも紹介
④UQ mobile
UQ mobileでは、ウェブサイトもしくは店頭でのSIMロック解除が可能です。
SIMロックを解除するには、以下の条件を満たしている必要があります。
- 2015年5月以降に新たにUQモバイルが販売したSIMロック解除機能に対応している携帯電話であること。
- ネットワーク利用制限中の携帯電話でないこと。
上記を満たしている場合、次の手順でオンラインからSIMロックを解除できます。
- 「SIMロックのお手続き」ページへアクセス
- 端末の購入先を選択
- SIMロックを解除したい端末を選択
- フォームへ必要事項を登録する
- 登録したメールアドレスへ仮登録完了通知が届く
- メール内のリンクをクリックし「手続き完了」が表示されたら完了
機種によっては、新しいSIMカードを挿入する際に「SIMロック解除コード」の入力が求められるため、手続き完了画面に表示される解除コードをメモなどに控えておきましょう。
なお、店舗で手続きを行う場合は、スタッフへ「SIMロック解除を行いたい」旨を伝えれば手続きをサポートしてくれます。
ただし、UQ mobileの店舗でSIMロックを解除できるのは「携帯電話購入時のみ」です。
購入後にSIMロックを解除する場合は、au Style/auショップ・auスクエアで手続きを行う必要があります。
また、ウェブサイト・店舗のどちらであっても、申し込みに必要なものは次の通りです。
- SIMロック解除するUQ mobile携帯電話など
- ご本人様確認書類
ウェブからであれば手数料が無料であるため、コストを抑えたい方はウェブから申し込むと良いでしょう。
⑤ワイモバイル
ワイモバイルでは、店舗もしくはBizコンシェルサイトからSIMロックを解除が可能です。
どの方法を選んでも事務手数料は無料のため、ニーズに合った方法を自由に選べます。
また、ワイモバイルにはSIMロック解除条件が設けられているため、事前に自身が条件を満たしているか確認しておきましょう。
- 購入後100日以上経過している(請求書・口座振替の場合)
- クレジットカードで支払いを行っている
端末レンタルサービスを利用している場合はSIMロック解除が行えないため注意が必要です。
なお、Bizコンシェルサイトを利用してSIMロックを解除する場合は、以下の流れで手続きを進めましょう。
- Bizコンシェルサイトにログイン
- 「SIMロック解除管理」をクリック
- 「解除申請」をクリック
- 「解除対象端末」を選択して次に進む
- 「申請前のご注意事項に同意」へチェックを入れる
- 「申請する」をクリックすれば手続き完了
機種によっては、新しいSIMカードを挿入する際に「SIMロック解除コード」の入力が求められるため、申し込み完了画面に表示される解除コードをメモしておくと安心です。
また、Bizコンシェルサイトであれば持ち物は不要なため、なるべく早く手続きを進めたい場合にはウェブ上で手続きを行うのがおすすめです。
店舗で手続きを行いたい場合は、以下の持ち物を用意して、スタッフへSIMロック解除の旨を伝えましょう。
- SIMロックを解除したい法人携帯
- 本人確認書類(登記事項証明書や印鑑証明書など)
- 来店者の本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
- 来店者の名刺もしくは社員証
SIMロック解除を行う際の注意点3つ
SIMロックを解除する際は、以下の点に注意が必要です。
それぞれ詳しく解説していきます。
①SIMロック解除の条件をチェックする
キャリアによっては、SIMロック解除の条件が設けられていることがあります。
au、ドコモ、ソフトバンクなどの大手キャリアではすでに条件が廃止されていますが、UQモバイルやワイモバイルなどは、端末の購入時期によって条件が異なるため注意が必要です。
各キャリアのSIMロック解除条件を事前にチェックしておくと良いでしょう。
②データのバックアップを行う
SIMロック解除を行うと、まれに端末内のファイルが破損したり、データが消失したりすることがあります。
そのため、事前にデータのバックアップを必ずとっておきましょう。
法人携帯には様々な重要データが保存されており、万が一データが消えてしまった際には、トラブルや復旧作業への対応で無駄な手間が発生してしまいます。
各キャリアではデータ消失への対応を行っていないため、必ずデータはバックアップしておきましょう。
③SIMロックの解除が不要な場合もある
現在利用しているスマホの購入時期によっては、SIMロック解除が不要なケースがあります。
基本的に、2021年10月以降に発売されたスマホであれば、SIMロック解除は不要です。
ただし、キャリアごとに細かい差異があるため、事前に公式サイトをチェックしておくと良いでしょう。
法人携帯の乗り換えなら法人携帯ファーストへお問い合わせください

法人携帯を乗り換えるなら「法人携帯ファースト」を利用するのがおすすめです。
お客様のビジネス規模、業種、利用状況を丁寧にヒアリングし、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの中から、最適なプランを提案してくれます。
「どのキャリアに乗り換えるべきか」「SIMロック解除した端末を最大限に活用できるプランはどれか」「移行時の手間を最小限に抑えたい」といったお悩みをお持ちでしたら、ぜひ「法人携帯ファースト」へご相談ください。
プラン提案はもちろん、セキュリティ対策や端末設定に関するご相談も可能なため、幅広いニーズに対応いたします。
SIMロックに関する4つのよくある質問
SIMロックに関するよくある質問へ回答していきます。
手続き前に、気になる部分は事前にチェックしておきましょう。
Q1.SIMロック解除は誰が行っても問題ない?
SIMロック解除の手続きは、原則として「法人の担当者」が行う必要があります。
手続きを行う担当者の方は、ご自身の会社の在籍を証明できる社員証や名刺などの書類や、会社からの委任状、自身の本人確認書類を事前に準備しておくと良いでしょう。
なお、ウェブ上で手続きを行う場合は、基本的に上記の書類が不要です。
手軽にSIMロックを解除したいと考えている場合は、各キャリアのウェブサイトをチェックしてみてください。
Q2.SIMロックがかかっているスマホに他社のSIMを使うとどうなる?
SIMロックがかかっているスマートフォンに、ロックをかけているキャリアとは異なる他社のSIMカードを挿入しても、通信や通話は一切できません。
スマートフォンの画面に「SIMが無効です」「不正なSIMです」「SIMカードが認識できません」といったエラーメッセージが表示され、通信や通話を制限されてしまいます。
他社のSIMカードを利用するためには、必ずSIMロック解除手続きが必要です。
Q3.SIMロックがかかっているか確認する方法は?
法人携帯にSIMロックがかかっているかどうかは、端末の「設定」から確認できます。
【iPhoneの場合】
「設定」アプリを開き「一般」>「情報」の順に進みます。
「SIMロック」の項目に「SIMロックなし」と表示されていればSIMフリーです。
それ以外の表示や項目自体がない場合は、SIMロックがかかっている可能性があります。
【Androidの場合】
「設定」アプリを開き「端末情報」をタップします。
その後「SIMカードの状態」を選択し、ステータスを確認してください。
※機種により若干項目名称が異なります。
iPhoneの場合、SIMロック解除手続きを行った後、他社SIMカードを挿入しないと「SIMロックなし」の表示が出てこないため注意が必要です。
Q4.SIMロックが禁止されたって本当?
総務省の方針により、2021年10月1日以降に新たに販売されたスマートフォンには、原則としてSIMロックを設定することが禁止されました。
そのため、現在発売中の端末は、基本的にSIMフリー(SIMロックがかかっていない状態)で販売されています。
これにより、購入後すぐに他社のSIMカードを利用できるようになり、キャリア間の乗り換えが容易になりました。
しかし、この規制は2021年9月30日以前に販売された端末には適用されません。
そのため、それ以前に購入した法人携帯には依然としてSIMロックがかかっている可能性があります。
過去に購入した端末で他社のSIMカードを利用したい場合は、SIMロック解除の手続きを行う必要があるため注意が必要です。
まとめ
2021年10月1日以降に発売されたスマホであれば、どの端末であってもSIMロックがかかっていないため、SIMロック解除は不要です。
一方、2021年9月30日以前に導入した法人携帯の場合、SIMロックがかかっていることがあります。
SIMロックを解除すれば、現在利用している端末を利用しながら他社サービスに乗り換えることが可能です。
SIMロックを解除するには、以下2つの方法で手続きを行う必要があります。
なお、法人携帯を乗り換える際は「法人携帯ファースト」を利用するのがおすすめです。
au、ドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの4社から、最適なプランをご提案いたします。
法人携帯のセキュリティやお得に使える端末についても相談可能なため、まずはお気軽に問い合わせください。
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