法人携帯でテザリングを行うメリットや注意点を徹底解説!|テザリング対応キャリア一覧もご紹介します
2025.01.30
昨今のビジネスシーンでは、外出先でもインターネット接続が必須となっており、多くの企業がモバイル通信環境の整備に頭を悩ませています。
ポケットWiFiは外出先でインターネットを利用する際に便利ですが、法人携帯の数に合わせて用意するのは大変です。
また、通信機器を増やすことは、管理の手間やコストの増加にもつながってしまいます。
そこでおすすめなのが、スマートフォンのテザリング機能です。
テザリング機能を利用することで、外出先でもWiFi環境につなぐことができ、インターネットを利用できるようになります。
この記事では法人携帯でテザリングを行うメリットやデメリット、利用することで起こる課題を詳しく解説していきます。
テザリングの活用によって、業務効率の向上とコスト削減の両立を目指しましょう。
目次
テザリングとは?
テザリングとは、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末をWiFiルーターとして使用し、他の機器をインターネットに接続させる機能です。
テザリング機能を使えば、外出先での急な資料確認やメールチェック、オンライン会議への参加などもできます。
従来のポケットWiFiとは異なり、すでに所有している法人携帯を活用できるため、追加の機器購入が不要のため、管理する機器も減らすことが可能です。
なお、テザリングには以下の3つの方法があり、それぞれの特徴に応じて使い分けることで、より効率的に業務を遂行できます。
接続方法 | 特徴 | 最適な使用シーン |
---|---|---|
WiFiテザリング | 無線LANでの接続最も一般的で複数台接続可能通信速度が速い | チーム作業、会議室での利用 |
USBテザリング | USBケーブルで直接接続安定した通信が可能充電しながら利用可能 | 長時間の個人作業、大容量ファイルの送受信 |
Bluetoothテザリング | Bluetooth経由での接続消費電力が少ない接続が比較的遅い | バッテリー節約が必要な場面、メール確認程度の軽い利用 |
法人携帯のテザリングをビジネスで活用するシーン
テザリング機能は、様々なビジネスシーンで活用できます。
以下では、代表的な活用シーンと実践的な利用方法を詳しく解説していきます。
外出先でPCを利用する場合
外出先でPCを利用する場合は、Bluetoothテザリングの利用をおすすめします。
営業活動や商談、出張先での資料作成など、外出先でノートPCを使用する機会は少なくありません。
Bluetoothテザリングを利用することで、安定したインターネット環境を確保することができるため、外出先でも業務に支障なく利用できるでしょう。
以下のような作業も外出先から行えるため、勤務時間を効率的に利用することが可能です。
- クライアント先での提案資料のリアルタイム更新
- 社内システムへのアクセスによる在庫確認
- 急な見積もりや契約書の作成・送信
- オンライン会議システムへの接続
- クラウドストレージからの資料ダウンロード
複数端末でインターネットを利用する場合
社外での打ち合わせやイベント開催時など、複数の端末でインターネット接続が必要な場合は、WiFiテザリングを利用しましょう。
WiFiテザリングを利用すれば、1台の法人携帯で複数の端末をネットワークに接続できるため、効率的な業務遂行が可能になります。
- チーム全員でのクラウド作業環境の共有
- プロジェクトメンバー全員での同時資料閲覧
- 展示会での複数デバイスを使用したデモンストレーション
- 研修会での参加者全員のオンライン接続
- 臨時のミーティングスペース設置
また、接続端末数は機種にもよりますが、通常5~10台程度まで同時接続が可能です。
長時間インターネットを利用する場合
終日の外出や出張時など、長時間のインターネット利用が必要な場合でも、USBテザリング機能があれば安心です。
以下のような場面での活用が考えられます。
- 終日の商談での資料共有
- 出張先でのリモートワーク
- 現場作業での継続的な情報共有
- 長時間の会議や研修での利用
- 災害時の緊急用通信手段として
ただし、長時間利用時は注意が必要です。
テザリングを長時間使用することは、バッテリーの消費が通常より早くなったり、端末の発熱により機器が劣化したりする原因にも繋がります。
これらの問題は、接続端末数を適切に管理することで防ぐことが可能です。
法人携帯でテザリングを行う3つのメリット
法人携帯のテザリング機能には、企業にとっても大きなメリットがあります。
ここでは、主な3つのメリットについて詳しく解説していきます。
①会社での管理する端末数を減らせる
テザリング機能を活用することで、ポケットWiFiなどの追加機器が不要になり、企業が管理する通信機器の数を最小限に抑えることができます。
これにより、紛失リスクや管理コストを抑えることが可能になるほか、端末の買い替えや修理の手間も大幅に削減できるため、管理部門の業務負担軽減にもつながります。
②通信費用の節約に繋がる
多くのキャリアではテザリング機能を標準で提供しているため、追加料金なしで利用できます。
別途通信機器を契約する必要がないので、毎月の通信費を抑えることが可能です。
そのため、多数の従業員を抱える企業にとって大きなコストメリットとなるでしょう。
③セキュリティリスクが減る
公衆WiFiの利用を避けることができるため、情報漏洩などのセキュリティリスクを軽減できます。
公衆WiFiは便利な反面、セキュリティ面での懸念が指摘されており、企業の機密情報を扱う際には特に注意が必要です。
法人携帯のテザリング機能を利用すれば、社用携帯経由でのインターネット接続により、セキュリティ管理が一元化できます。
また、社内のセキュリティポリシーに沿った通信環境を、外出先でも維持することが可能になるため、トラブルリスクを減らすことにも繋がるでしょう。
法人携帯でテザリングを行う2つの注意点
テザリング機能の活用には多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点もあります。
以下では、特に重要な2つの注意点について詳しく解説していきます。
①充電の減りが速い
テザリング機能を使用すると、通常の使用時と比べてバッテリーの消費が著しく早くなります。
これは、スマートフォンがWiFiルーターとして動作することで、より多くの電力を必要とするためです。
特に、複数の端末を接続している場合はより多くの電力を消費するため、バッテリーの減りが加速度的に早くなっていきます。
事前に充電環境を確認し、必要に応じて予備バッテリーを用意することで、業務の中断を防ぐことができます。
②通信速度制限に注意が必要
法人契約では、月間の通信量に上限が設定されており、それを超過すると大幅な速度制限がかかります。
テザリングでは通常よりも多くのデータ通信を行うため、速度制限に注意が必要です。
また、PCでの作業は、スマートフォン単体での利用と比べて通信量が多くなる傾向があります。
特に動画視聴やオンライン会議など、大容量の通信を伴う使用時は要注意です。
速度制限にかかると業務効率が大きく低下する可能性があるため、日々の通信量管理が重要になります。
法人携帯でテザリングを行うことで起こりうる3つの課題
テザリング機能の活用には、企業として注意すべき課題があります。
ここでは主な3つの課題について、その対策も含めて詳しく解説していきます。
①テザリング機能の私用化
1つ目が、法人携帯のテザリング機能の私用化です。
例えば、休憩時間での動画視聴や、帰宅後の私的なインターネット利用などが考えられます。
業務外での使用はデータ通信量の増加につながり、業務時間中の通信速度低下や、企業の通信コストを増大させる原因になりかねません。
そのため、テザリング機能の利用ガイドラインを明確に定め、従業員への周知を徹底することが重要です。
②情報漏洩につながる恐れもある
2つ目が、テザリングによって作られたWiFiネットワークに、許可のない端末が接続されることによる情報漏洩のリスクです。
パスワード管理が不適切な場合、社外の端末が接続され、情報漏洩につながる可能性があります。
特に、パスワードを定期的に変更していない場合や簡単なパスワードを設定している場合は、注意が必要です。
セキュリティ対策として、強固なパスワード設定と定期的な更新を心がけましょう。
③回線や使い方によっては費用削減に繋がらない可能性がある
3つ目が、大容量のデータ通信を頻繁に行うことによる、データ通信量の上限引き上げです。
複数の従業員が同時にテザリングを利用する環境では、通信量が急激に増加する傾向にあります。
そのため、ポケットWiFiなどの端末契約を行わずに費用削減していても、結果として月額料金が高額になり、想定していた費用削減効果が得られない可能性が高いです。
最適な通信プランを選択するためにも、利用状況を定期的にモニタリングするようにしましょう。
法人携帯でテザリングを行うと社員の通信履歴は会社にバレるの?
法人契約の携帯電話では、通信履歴を確認することが可能です。
テザリング利用時の通信も履歴として残るので、どのようなサイトにアクセスしたか、どれくらいの通信量を使用したかなどをすべて把握することができます。
暗号化された通信の詳細な内容までは確認できませんが、アクセスした時刻や通信量、接続先のドメイン情報なども記録されます。
通信容量の管理や、適切な利用の監督が行えるため、法人携帯の使用化やセキュリティリスクの向上を図ることが可能です。
社員が法人携帯を私用化していないか、不審なサイトにアクセスしていないかを管理して、社内のデジタルリスク対策を行いましょう。
テザリングのやり方
スマートフォンでのテザリング設定は、機種やOSによって多少の違いはありますが、基本的な手順は共通しています。
以下では、iPhone/Androidそれぞれの設定方法を詳しく解説します。
iPhoneでの設定手順
iPhoneでの設定手順は次の通りです。
- スマートフォンの設定画面を開きます。画面を上から下にスワイプし、設定アイコンをタップします。
- 「インターネット共有」または「個人用アクセスポイント」を選択します。最新のiOSでは「設定」内にすぐ表示されています。
- WiFi、USB、またはBluetoothテザリングを有効にします。「インターネット共有」をオンにすることで、WiFiテザリングが開始されます。
- 必要に応じてパスワードを設定します。初期設定では自動的にパスワードが生成されていますが、変更も可能です。
- 接続したい端末でネットワークを選択して接続します。WiFi設定から該当するiPhoneの名前を選び、パスワードを入力します。
Androidでの設定手順
Androidでの設定手順は次の通りです。
- スマートフォンの設定画面を開きます。上部の通知パネルを下にスワイプし、設定アイコンをタップします。
- 「ネットワークとインターネット」から「テザリング」を選択します。機種によっては「その他の設定」などに含まれている場合があります。
- WiFi、USB、またはBluetoothテザリングを有効にします。それぞれの項目をタップしてオンにします。
- 必要に応じてパスワードを設定します。セキュリティのため、初期設定のパスワードは変更することを推奨します。
- 接続したい端末でネットワークを選択して接続します。表示された「Android_XXXX」などの名前を選択し、パスワードを入力します。
法人向け携帯のテザリング対応キャリア一覧
各キャリアのテザリング対応状況と特徴は以下の通りです。
キャリア名 | テザリング対応 | 注意事項 |
---|---|---|
docomo | ○ | 一部プランで追加料金必要。5G対応プランは標準搭載 |
au | ○ | 標準対応。データ容量は契約プランに依存 |
SoftBank | ○ | 標準対応。テザリングオプション無料 |
楽天モバイル | ○ | 追加料金なし。使い放題プランあり |
Y!mobile | ○ | 一部プランで制限あり。容量の確認必要 |
キャリアやプランによっては追加料金が発生する場合もあるため、事前の確認が欠かせません。
また、事業規模の変更や通信需要の変化に柔軟に対応できるよう、次の点も詳しく確認しておきましょう。
- 制限かかる通信量や制限時の通信速度について
- サポート体制がどれだけ充実しているかについて
- 契約期間の縛りについて
特に、サポート体制の充実度は法人契約において重要な選択基準となります。
万が一に備えて、24時間対応の有無や専任担当者の配置など、トラブル時のサポート内容を比較検討することが大切です。
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法人携帯のテザリングは、単なる通信手段の選択にとどまらず、業務の生産性や従業員の働き方に大きな影響を与える要素です。
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まとめ
法人携帯のテザリング機能は、外出先での業務効率を大きく向上させることができるほか、既存の携帯回線を有効活用することで、通信コストの削減にも繋がります。
また、公衆WiFiの利用を避けることで、情報漏洩やセキュリティリスクの軽減を実現することが可能です。
一方で、いくつかの注意点にも気を配る必要があります。
適切な利用ルールを設定や従業員への教育を行い、テザリング機能を業務効率化のツールとして最大限に活用するようにしましょう。
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