【法人必見】ahamoは法人契約できる？できない？結論と代替案を解説

コストを抑えた法人携帯契約を行いたい人にとって、お得に契約できるahamoのプランは魅力的ですよね。

しかし、ahamoは個人名義契約ではコストを抑えて契約できるものの、法人名義では契約に対応していません。

この記事では、ahamoで法人携帯を契約する落とし穴や、ahamoを検討していた方におすすめのキャリアや比較方法をご紹介します。

ahamoが法人契約に対応していない理由

ahamoはドコモが提供する格安プランとして登場しましたが、残念ながら法人名義での契約には対応していません。

その主な理由として、以下の2点が挙げられます。

• 個人向けのミニマムプランのため
• 法人利用で想定される課題に対応していないため

順番に解説していきます。

個人向けのミニマムプランのため

ahamoは、個人向けサービスとして設計されているため、法人契約が行えません。

特徴	法人契約への影響
料金プラン	法人が求める多様な割引や付帯サービスが不足
サポート体制	店舗サポートが有料、法人向けのサポートが限定的
サービス内容	社内通話無料や法人向けオプションが利用できない
契約上限	1契約者あたり5回線まで、一度に2回線までという制限がある

これらの点から、ahamoは法人での利用には適していないと考えられます。

特に、複数回線契約や社内での無料通話、経理処理の簡便さなどを重視する法人にとっては、ahamoのサービス内容ではカバーしきれない部分が多いと言えるでしょう。

 法人利用で想定される課題に対応していないため

ahamoは、法人利用で想定される様々な課題に対応できていないという側面があります。

法人利用における想定課題	ahamoでの対応状況
複数回線の一元管理	困難（個人契約の枠組みのため）
請求書の一括発行	困難（個人向けのため）
従業員ごとの利用状況の把握	困難（個人契約の枠組みのため）
法人向けカスタマイズ	不可（シンプルプランのため）
ビジネス用途のサポート	限定的

そのため、法人契約で必要とされる、複数回線の管理、一括請求、従業員ごとの利用状況の把握、ビジネスに特化したサポートといった機能やサービスは提供されていません。

これらの法人特有のニーズに対応できないことが、ahamoが法人契約を受け付けない大きな理由となっています。

法人名義でahamoを契約する場合の2つの落とし穴

法人名義でahamoを契約するには、2つの落とし穴があります。

1. 個人名義は5回線しか契約できない
2. 一度に2回線までしか契約できない

順番に解説していきます。

個人名義は5回線しか契約できない

法人名義ではahamoの契約ができませんが、個人名義であれば契約できると考える方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、法人代表者や役員などが個人名義でahamoを契約しようとする場合、同一人物が個人名義で契約できる回線数は5回線までとなっています。

そのため、6回線以上をahamoに移行したい場合、法人代表者以外の役員など、別の個人名義を借りる必要があります。

一度に2回線までしか契約できない

ahamoは、法人契約ができないだけでなく、個人名義で一度に契約できるのは最大2回線までと定められています。

さらに、2回線ずつしか手続きを進められないため、5回線ある場合は3回に分けてドコモショップで手続きを行う必要があります。

そのため、手続きを行うために店舗を訪れる手間や時間を考慮すると、ahamoを法人携帯として利用するのはあまりおすすめとは言えません。

ahamoの法人契約以外にコストを抑えて契約する代替案3つ

法人契約ができないahamoの代わりに、コストを抑えて契約するための代替案を3つご紹介します。

1. ahamoの親会社であるドコモを利用する
2. 格安SIMを利用する
3. 他社のサブブランドを利用する

①ahamoの親会社であるドコモを利用する

ドコモは、社内通話の機会が多い企業や、すでにドコモ光などの固定回線を導入している企業に適しています。

「ビジネス通話割引」（無料）を適用することで、社員間の通話を無料にすることが可能なため、通話料を大きく削減することが可能です。

さらに、以下の割引サービスを適用することで、月額料金を抑えることもできます。

割引サービス名	内容
ビジネスメンバーズ割	ドコモの法人向けサービス
ドコモ光セット割	ドコモ光とセットで割引

②格安SIMを利用する

「サービスは最小限で良い」「とにかく安さを重視したい」といったニーズをお持ちの企業様には、格安SIMの利用がおすすめです。

格安SIMは、大手キャリアの通信回線を借り受けることで、割安な料金プランを実現しています。

通信会社によっては、20GBのデータ容量プランが月額2,000円程度で利用できる場合もあります。

ただし、格安SIMは料金が安い反面、通信速度が不安定になることも考慮する必要があります。

③他社のサブブランドを利用する

サブブランドは、大手キャリアの通信網を利用しながらも、料金を抑えられるのが魅力です。

例えば、ソフトバンクの「ワイモバイル」やauの「UQ mobile」といったサブブランドでは、法人向けの割引やプランが用意されています。

通話料金や容量、セキュリティなどを会社の規模や用途に合わせて選択できるため、コストを抑えつつも、法人利用に適したサービスを受けることができるでしょう。

ahamo以外のキャリアを選ぶ際の比較ポイント4つ

ahamo以外のキャリアを選ぶ際は、次の4つの比較ポイントを参考にしてください。

1. データ容量
2. 通信速度
3. サポート体制
4. その他の付帯サービス

それぞれ詳しく解説していきます。

①データ容量

法人携帯を選ぶ際に、まず確認しておきたいのがデータ容量です。

従業員一人ひとりのスマートフォンの利用状況に合わせて、適切なデータ容量のプランを選ぶことが、コスト削減と業務効率化に繋がります。

例えば、社内でのメールのやり取りや情報収集が中心であれば、小容量プランでも十分かもしれません。

しかし、外出先で動画資料を共有したり、オンライン会議に参加したりする機会が多い場合は、大容量プランや無制限プランを検討する必要があるでしょう。

各キャリアが提供する法人向けプランでは、データ容量の選択肢が豊富に用意されています。

キャリア名	データ容量の例
楽天モバイル	3GB / 5GB / 30GB / 無制限
UQモバイル	5GB～30GB /35GB
ワイモバイル	4GB / 30GB / 35GB
mineo	500MB ～ 30GB
BIGLOBEモバイル	0GB ～ 30GB

このように、提供されるデータ容量はキャリアによって異なります。

②通信速度

法人携帯を選ぶ上で、通信速度は業務効率に直結する重要な要素です。

20Mbps～30Mbpsあるキャリアを選ぶと、ストレスなく利用することができるでしょう。

なお、au、ドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの大手キャリアであれば、上記の通信速度を満たせます。

【各キャリアの実際の通信速度】

キャリア	平均速度
au	116.88Mbps
ドコモ	120.0Mbps
ソフトバンク	114.79Mbps
楽天モバイル	82.9Mbps

参考：みんなのネット回線速度（2025年8月時点）

法人利用で安定した高速通信を求める場合には、法人向けの通信サービスや、より手厚い通信品質保証のあるプランを検討することがおすすめです。

③サポート体制

サポート体制が整っているキャリアで契約することで、業務でトラブルが発生した場合に、迅速かつ的確なサポートを受けることができます。

例えば、ドコモの法人向けサービスでは、専任スタッフによる通信環境のサポートや契約内容の確認まで受けることが可能です。

また「ドコモmini」や「ドコモMAX」といったプランでは、法人専用のカスタマーサポート窓口が用意されており、契約内容の確認やプラン変更、トラブルシューティングなどを専門のスタッフが迅速に対応してくれます。

さらに「はじめてスマホプラン」のような、スマートフォン初心者向けのプランでは、店舗やオンラインでの手厚いサポートが受けられるため、従業員のITリテラシーに不安がある企業でも安心して導入できます。

④その他付帯サービス

ahamo以外のキャリアを選ぶ際には、データ容量や通信速度、サポート体制に加えて、様々な付帯サービスも比較検討のポイントとなります。

• キャリアメール
• 留守番電話、転送電話
• 法人割引
• 端末保証

これらの付帯サービスは、日々の業務効率やコストに直結するため、自社の利用状況に合わせて最適なものを選びましょう。

法人モバイル通信プラン選定の3つのポイント

法人向けの通信プランを選ぶポイントは次の3つです。

1. 事業規模と従業員の利用状況に合わせたプラン選び
2. コスト削減と業務効率化のバランス
3. 将来的な事業拡大を見据えた柔軟性

それぞれ詳しく解説していきます。

①事業規模と従業員の利用状況に合わせたプラン選び

法人携帯のプランを選ぶ際は、まず自社の事業規模や従業員の利用状況を把握することが重要です。

これにより、無駄のない最適なプランを選択し、コスト削減と業務効率化の両立が目指せます。

例えば、従業員数が少なく、データ通信量もそれほど多くないスタートアップ企業や個人事業主であれば、低容量プランが適しています。

また、通話中心の業務が多い場合はドコモの「ケータイプラン」のような、通話料金がリーズナブルなプランも選択肢に入れることで、さらなるコスト削減が期待できます。

② コスト削減と業務効率化のバランス

単に安価なプランを選ぶだけでなく、従業員の働き方や業務内容に最適なサービスを選定することで、コストパフォーマンスを最大化できます。

従業員の利用状況例	適したプランの傾向
外出先での通話・データ通信が多い	データ容量が豊富、通話定額オプション
社内連絡・メール確認が中心	低容量プラン、通話料従量課金
写真・動画の送受信が多い	大容量データプラン、高速通信

例えば、営業などで外出先での通話やデータ通信が多い従業員には、定額でデータ容量が豊富なプランが適している一方で、社内連絡やメール確認が中心の従業員には、低容量プランでも十分な場合があります。

従業員一人ひとりの利用状況に合わせて適切に割り当てることで、無駄なコストを削減しつつ、業務に必要な通信環境を確保することが可能です。

③ 将来的な事業拡大を見据えた柔軟性

事業の成長と共に従業員数や通信ニーズは変化していくため、プラン選びの際には将来的な事業拡大に対応できる柔軟さが重要となります。

例えば、NTTドコモが提供する他の料金プランであれば、ビジネスの成長に合わせてプラン変更やオプション追加が可能です。

プラン変更の柔軟性	オプション追加
従業員増加に伴う回線数の追加	データ容量の追加や国際ローミングなど

このように、将来的な事業拡大や、それに伴う通信ニーズの変化に柔軟に対応できるキャリアを選ぶことが、法人携帯のコスト最適化と業務効率化の両立に繋がります。

コストを抑えた法人携帯契約なら主要キャリアがおすすめ

企業が法人携帯を契約する際、ahamoのような個人向けプランではなく、主要キャリアの法人向けプランを検討することをおすすめします。

その理由は、法人契約で利用できる割引サービスや、ビジネスに特化した付帯サービスが充実しているためです。

例えば、ドコモ、au、ソフトバンクといった主要キャリアでは、以下のような法人契約向けのメリットがあります。

キャリア名	主な法人向けメリット
ドコモ	法人割引、ビジネスサポート、かけ放題オプションなど
au	法人割引、ビジネスサポート、auビジネスコールなど
ソフトバンク	法人割引、ビジネスサポート、法人携帯電話オプションなど
楽天モバイル	音声+データ無制限プラン、海外かけ放題、国内通話かけ放題

これらの割引やサービスを活用することで、ahamoのような個人向けプランを複数回線契約するよりも、トータルコストを抑えることが可能です。

また、ビジネスに不可欠なサポート体制も整っているため、安心して導入できるでしょう。

法人携帯の契約なら法人携帯ファーストへお問い合わせください

法人携帯の契約を検討されている企業様は、「法人携帯ファースト」へぜひお問い合わせください。

法人携帯ファーストでは、ドコモをはじめとする主要キャリアの法人契約をサポートしており、お客様の事業規模や従業員の利用状況に合わせた最適なプランをご提案いたします。

特に、法人契約では、必要書類の準備やプラン選択に迷われるケースも少なくありません。

法人携帯ファーストでは、経験豊富なスタッフが丁寧にご説明し、煩雑な手続きをスムーズに進めるお手伝いをいたします。

まとめ

ahamoは法人向けのプランに対応していないため、コスト・プランともに満足ができる契約内容にはならないでしょう。

そこで、おすすめなのが次の3つです。

1. ahamoの親会社であるドコモを利用する
2. 格安SIMを利用する
3. 他社のサブブランドを利用する

法人携帯の契約は、コストを抑えつつ、事業の効率化と将来的な拡大を見据えた柔軟なプラン選びが重要です。

さらに万が一のトラブルに合わせて、サポート内容や通信速度、セキュリティなど様々な点を考慮して契約を決めることで、より業務効率化に繋がるでしょう。

事業規模や従業員の利用状況に合わせた最適な法人携帯プランを選定することが、ビジネスの成功に繋がります。